お墓に隠した、ランドセル2【実話】

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1話はこちら → お墓に隠した、ランドセル【実話】


私は小学生になった。学校は、天国かと思うほど楽しかった。勉強はわからなかったが、初めて友達ができて、優しい先生がいて、家に帰りたくなかった。

友達「家帰ったら、みんなあそぼー!神社集合っ!」

わくわくしながら、家に帰りランドセルを置いた。宿題もせずにすぐに出かける準備をする。

継母「どこ行くんだ?皿洗っておけよ。洗濯物もたまってるぞ?」

見つかってしまった。なんでこの人は家事をしないのだろうかと思っていると、タイミング良く電話が鳴る。友達のゆかりちゃんだ!

友達「もしもし?私ちゃんのママですか?」

継母「今日はウチで用事があるから、遊べないんだよ。ごめんね。」

私「なんで!?せっかく誘ってくれたのに・・・」

継母「文句あるのか?口答えするんじゃないよ!生意気だ!」

私は耳を引っ張られた。耳だけを持って、体って動くんだなぁと思った。痛かった。


学校から、月謝袋が来た。提出期限が過ぎると、継母はお金を渡してくる。学校からの催促が来るまでは絶対に渡さない。だから学校では、「おいお前また忘れたのかよ~!ちゃんとお母さんに月謝袋出せよな~!」と笑われた。すぐに出しているのに・・・でも恥ずかしいからそんな言い訳すらしなかった。

提出期限が過ぎてやっと月謝袋を提出できる。先生は「おつりのないように頼むな~!」と言っていたが、継母が袋に入れたのは、1万円札だった。小銭だって絶対どこかにあるはずなのに・・・本当に、細かい嫌がらせが続いて学校でどう思われているのか怖く思うようになってきた。

学校の体操着は、1か月に1回しか洗ってくれなかった。洗濯物は畳めと言ってくるくせに、私が自分で洗うとか、頼まれていない家事をやっては何かが飛んでくる。汚い体操着でも我慢するしかなかった。だんだんと黄ばみ、黒ずんでくるのが目に見えてわかるようになる。男子たちは悪ふざけで、「なんでお前のそんなきたねぇの?」と笑ってきた。

だんだんと学校の友達も、私のことを変な目で見るようになった。私はそれを感じて、さらに居場所がない事を自分でも悟った。

 


 

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